東北芸術工科大学 実験デザイン特別演習 2008
巡回型都市リサーチプロジェクト ピクセルネスト・パヴィリオン
City Switch Project “pixel.nest pavilion”
グローバリゼーションが世界を覆い尽くす倦怠感に拮抗するために、何が可能なのか。地域や都市を特徴づけている要素をワークショップによってリサーチし、収集・プレゼンテーションしてゆく国際的・学際的プロジェクト ”city switch” の一環として、移動型の情報収集・展示パヴィリオン「ピクセルネスト」“pixel.nest” 巡回展プロジェクトを展開します。
“city switch” は、シドニー大学・シドニー工科大学・東京大学との共同プロジェクトです。この夏から島根県出雲市を皮切りに巡回ツアーを開始し、その中で都市毎の特徴となる情報を収集、展示するパヴィリオン “pixel.nest” を、シドニー工科大学との協働で製作します。シドニー工科大学では昨年末にプロトタイプを作成をしていますが、今回の授業ではコンパクトに解体/移動する必要性を加味し、新しいものを製作します。提案内容については共に考察しますが、日本では主にソフトウエアやインターフェースに係わる部分を製作、シドニーにて製作してくる構造体とあわせて完成します。
この課題では地域や都市、さらにはそこに住む人々が持っている自らのアイデンティティーとは何かを問い、それをモデル化して収集するパヴィリオンの製作を目的とします。ここ山形をはじめ世界各地に於いて、グローバルな都市間競争が激化する中で見直される固有の文化を相対化し価値化する良機となるような提案を期待します。
デジタルメディアを用いた画像や映像の記録、特徴のある言語などの録音、来訪者の表情や手描きの文字やスケッチなど参加型のコレクション、地場の産業や料理の収集など、手段は様々あると思います。楽しみながら収集、展示出来るようなアイディアを、共に考えてゆきます。
プロジェクト概要PDFファイルをダウンロード
関連ウェブサイト:
urban dynamics laboratory(City Switch Project ウェブサイト)
http://www.urban-dynamics.com/
シドニー工科大学 "pixel.nest pavilion"ウェブサイト(2007)
http://www.educ.dab.uts.edu.au/pixelnest/